遊学のススメ ―旅に出る癖

 画像今や、留学も、大学が制度化したそれが完全主流となった。昔、高校の卒業証明、成績証明などを指定の翻訳会社に持っていって大枚払って翻訳してもらい大使館に提出したことなど、本当に大昔の話。ヨーロッパのエラスムス・プランが出来てもう20年ほどになり、エラスムス・チルドレンの時代になった。そうした留学の制度化が巧くいったのかどうか? 日本について言えば、今や大学に進み留学することを決めている2割弱の「踊らされたグローバルリーダー候補」と、あとは俺は私は関係ないという組に分離している。
 ひとつ言えることは、留学などと、何やら博士号を取ってくる大昔のそれとは違って、若い人、とくに大学1,2年生、そして3年生、いや4年になっても、3週間猛アルバイトをして金を作り、3週間旅行をしてくるのがよい。「グローバルリーダー」なんて言うのは、大学経営者が言うに困って使っているキャッチフレーズでしかない。笑ってしまうのは、そうした大学経営者たちが、まったくグローバルリーダーなどではないことである。

 観光客が少ない季節を選んで、ユースホステル素泊まり、パンをかじって、何でも見て、いろいろ変な人に遭ってくること、変な目に遭ってくることが必要である。早稲田で教室にいて、またオレゴンに行って教室にいるとしたら、それは情けない教室人間でしかない。そんなつまらない学生生活は、金の無駄、時の無駄。人生は一回しかない。日本とは違うところを、たくさん見て、知って、怒って、笑ってくる必要がある。

 俺は、講義でも演習でもまず出席は取らない。取るとしたら、あまりに講義や演習に向かう体を成していない、見ていてムカッとする受講生が多い時、そういう人たちの名前をよーく覚えるためである。さらに愚かな学生は、「今日出席を取られたそうですが、事情があって遅れたのです。出席カードをいただけますか」と聞いてくる。「君には将来はないな」と思いつつ、しっかり名前を覚えることにしている。

 文化系の学問、とりわけ実験室でやならければならないものがないかぎり、いくらだって後からでもやっていける。授業なんか、ほどほどにして、自分の道を発見することのほうが、数千倍大切である。それよりも、旅の途中、本を読んでいること、こっちのほうが大いにためになる。

 大学に推薦入学のために内申書をよくし、大学に入ったら入ったで、A+を取るために汲々としている、そういう姿を知ると、せいぜい早稲田大学○○学部の首席でしかないぞ? と聞きたくなる。そんなものにたいした価値はない。

 11月は休みが続く、ぶらっと飛行機にのって外国に行ってこよう。

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